ーーー優台SIDEーーー
「離れたく…ない」
俺も なんて、恥ずかしい。
「寂しそうな目、すんな。」
何で強い口調になっちゃうんだろ。


電車が出発し、最寄り駅へ向かった。
俺は後悔した。

−天をなんで送らなかった…?−

女の子一人で、冬の6時を歩かせる…。
それに俺は、天の彼氏だ。

また、出会った時みたいになってたら…


「お、優台!」
「泰助!」
友達と同じ電車に乗り合わせていたみたいだ。
「何してたんだ?」
「俺!?…デートだよ、デート!」
「優台もしかして…この前言ってた電車のかわいいコ!?」
「あぁ。」
「プリ撮ったか?」
「まぁな。」
「見せろ!!」


天、ゴメン…

俺は泰助との会話で、後悔を消していた。



     終