別れなければいけない時間が、とうとう来てしまった。
「離れたく…ない。」
「寂しそうな目、すんな。」
ギュッて抱きしめられた。
次第にその力は強くなっていった。
「ゆーだいくんが乗る電車、来ちゃうよ。」
「離したくない。」
「ゆーだいくん、また逢おうね!」
「もちろんだよ。じゃあ、なっ。」
ドアが閉まり、電車が動き始めた。
だんだん遠くなっていっている…
ゆーだいくん…
さっきまで、ずっとそばにいたのに、実感がない。
急いで撮ったプリ画像を、ダウンロードした。
−ゆーだいくんの温もりを忘れちゃう−
そんな気がした。
1月の冷たい風が、ウチに手加減なく刺さった。