「天、おかえり。」
「母ちゃん、ウチ癌。明日入院。」
「えっ…」
「すい臓癌。余命は半年もてばいいって。」
「天………」

我が子に先立たれる方が、十分辛いよね。
そんなのわかってる。


「母ちゃん、死ぬんだ。」
「ゆーだいくんには言ったの?」
「まだ…」
「今すぐ言いなさい。」

急いで電話をかけた。

『天!どーした?』
「ウチ、癌なんだ。」
『冗談やめろよ。』
「ホントに…死ぬんだ。」
『余命は…?』
「半年。」
『天…そばにいるからな。』
「ありがとう…またね。」
『いつでも電話しろよ!!!』


ゆーだいくん…サヨナラ