「ゆーだいくんのご両親、来るよ?」
「何時に帰るの?」
「2時かなぁ。練習ないし。塾あるけど…」
時々、遠くを見るような、
冷たくて、鋭い目をする。
「俺、少なくてもあと2週間は入院なんだって。たまに、来てくれる?」
「もっちろん!」
「情けない姿でゴメンな。」
「ウチは、ゆーだいくんの外見は気にしないよ。内面に惚れたんだもん!」
もう一度、天を抱きしめた。
「天、ありがとう。俺を好きになってくれてありがとう。」
言いたくなったんだ。
天の笑顔見て、優しさに触れたら、
この言葉しか思いつかなかった。
「急にどーしたの?」
「プロポーズで言う言葉が減った。」
「えぇー!」
「幸せにするから。」