お風呂で、声を殺して泣いた。
悲しくて、辛くて、見ていられなくて…
ドライヤーは、もう7時を過ぎているから使わなかった。
売店で、お腹がいっぱいになりそうなものを買って、
明日の朝食も調達した。
お母様の服のセンス、むっちゃいい!
サイズもピッタリだし、デザインも最高。
ちょっとルンルン♪
病室に戻っても、ゆーだいくんは目をつぶったままだった。
「目を覚ましてよ。笑って…?」
また力強く、手を握った。
ゆーだいくんの手は、
大きくて、暖かくて、なにもかも包んでくれる。
でも今日は、包み込んでくれない。
「ゆーだいくん…ゆーだいくん…」
涙がポロポロ落ちていた。
「ん…て…ん…」
「ゆーだいくん!?」