涙が流れてくるのがわかった。
ゆーだいくんのお母様が、ティッシュをくれた。
「天ちゃん、いつも迷惑かけてゴメンね…」
「いや、ウチの方が迷惑かけっぱなしですよ。」
「救急車の中でね、『天…天…天…』ってずっと言ってたみたいなのよ。」
「ちょっと…、照れます。」
ウチの名前を呼んでくれてたんだぁ。
ちょっと誇りっ!
「それより、バドミントン終わったばっかりだったの?」
「今日は、3時間かかるところに練習だったので、降りようとしたら、電話いただきました。」
「あらら…忙しくさせて、ゴメンね。」
「いえ。家に着いてたら、今ここにいませんでしたよ。」
「面白い子ねぇ。」
しばらくゆーだいくんの顔を見つめた。
お父様もじっくり見ている。