もう、遅いかな。


いま、フウタに返事断っても遅いのかな。


ねぇ、ショウ?




「あたし・・・、ショウがいないと何にもできないよぉ・・」





誰もいない教室で叫んでもただ悲しく響くだけで、


ただただ隣にいない君を思い出させる。




「ショウ・・・。」



いないんだね。

あたし、一人だ。




「もう、どうでもいいよ。」


キミを失うくらいなら、

フウタなんかいらないんだよ。



「・・っ、うぅ・・。」




乾いた教室にひびくあたしの声。



失ったものはとてつもなく大きくて、



どうしたら取り返せるのかわからない。





ただただキミを想ってた。