寝るんだったら
もう、あたしって帰った方がいいよね…?


あたしが帰ろうと鞄を持って
立ち上がろうとすると


――――ガシッ。



「……ぇ」


「……」



雪原が
あたしの手を握ってきた。


「な、なに……」



なんで手なんて
握ってくるのよぉー!

恥ずかしいじゃん////




すると雪原は
照れたように言った。



「……寝るまで傍にいて?」




そう頼む雪原は
可愛いくらいに上目遣い。


あたしが
こんな雪原を断れる訳ない!