雪原の部屋は
すごく綺麗に整理整頓されていた。


綺麗というより、
あんまり物を置いてないから
殺風景……って感じ。



でも、その部屋は
雪原の匂いが広がってて
あたしは落ち着いた。




「ごめん……重くなかった?」


申し訳なさそうに謝る雪原は
苦しそうだった。




「平気だよ、気にしないで。

今からお粥作るから
ちょっとだけ待っててね」



あたしは優しく雪原の頭を撫でると、そのまま部屋を出ていった。