中から出てきたそいつは目を丸くして驚いていた。 「雪原ッ」 「幸音……ちゃん?」 なんでココにいるの? そう言いたげな顔をする雪原。 「愛美に聞いたの。 あたしのせいで風邪引かせて ごめんね。 少しでも役に立ちたくて…」 そう言うと 雪原は優しく笑った。 「ありがと。中、入る?」 「うん! お邪魔しまぁす」 あたしは雪原の家に あがらせてもらったのだった。 雪原のシャツは汗で びしょびしょに濡れていた。