幸音side


いま、あたしは
雪原の家の前にいる。


愛美に渡された雪原の家までの道のりを片手に
あたしは立ち尽くす。



愛美は雪原と同中だったらしい……。

だから雪原の家を知ってたわけで。



って!!!
そんな事 説明してる場合じゃないよっ!



あたしは勇気を出して
インターホンを鳴らした。


ぴーんぽーん。


と、綺麗な音が響いた。




雪原……大丈夫かな?



するとカチャと音を立てて
ドアは開いた。