「……っ!!!」


その瞬間、
俺は現実の世界へと戻った。


なんだよ……夢かよ……。



安心すると共に
また恐怖が蘇ってきた。


俺のシャツや髪は
汗でびしょびしょに濡れていた。



どんだけ怖かったんだよ…。


と、1人で
突っ込みながら軽く笑う。



「……けほっ。やばぁ…」



俺、めちゃくちゃ
手が震えてる――――。



やっぱり体は正直だ。



夢でもアレは

俺にとって怖かった。



もう見たくない。


あんな悪夢…………。