翌日――――。



「えぇ!!?風邪ぇ?!雪原が?」



あたしのクラスにやってきた愛美に大声で聞き返した。


「そうなのっ!
昨日、雨だったからかなー?
心配だよねぇ…」



昨日。

あたしと雪原は
しばらく抱き合っていた。

そして先に離れたのは
雪原だった。


『…ごめんね』


そう言って、あたしの
びしょびしょの髪の毛を優しく撫でてくれた。



それから、
一応あたしの家まで送ってくれて雪原は無言で帰っていったんだ……。