化学の授業は終わり、
休み時間になると
友達の美華がやってきた。


「幸音~!
化学の授業に寝るなんて
勇気あるねっ」



そう言って
あたしの肩をポンポン叩く。



「んー……寝た記憶がないんだよね?」



まだ働かない頭で
必死に思い出そうとしたが
やはり思い出すことは
できなかった。



すると美華は
大きな溜め息をついた。



「幸音ってさ、
いつも幸せそう……ι
見てたら、こっちまで癒されるとゆーか…」