昼休み。
ご飯を食べ終えて
トイレを済ませた時の事。


人通りの少ない廊下を
歩いていると、
裏庭から声が聞こえた。



「好きです」


なんて、よくあるパターンの声が聞こえる。

女の子が勇気を出して言っている告白を
盗み聞きするのは
趣味じゃない。



あたしは気づかないフリをして廊下を歩いた。



しかし女の子と向かい合う男の子を見て
あたしは立ち止まった。



「…雪原幸」



そう、告られていたのは
雪原だったのだ。