「んっ…待って……!!!
こ、幸っ!」


――――やっと呼んでくれた。


これ以上は
俺がヤバかったから。



「良くできました、幸音」



そして俺も
ちゃん付けは止めた。


幸音ちゃん…いや、幸音は
それを聞いて
また顔を赤くする。


ははっ、可愛いなあ……



「幸」



すると、俺を見上げて幸音は
言うんだ。



「……大好き」


そして俺に抱きつく。


君の声も仕草も
すべてが俺を幸せにする。


「大好きだから……笑っててね」