幸音ちゃんは意外にも 家庭的で、 俺にお粥を作ってくれた。 ほんとは食欲なかったけど 食べてみれば すげー美味しくて完食していた。 すると幸音ちゃんが 鞄を持って立ち上がった。 帰るって俺は直感で分かった。 でも、なんでだろ……? 俺は幸音ちゃんに 「……寝るまで傍にいて?」 なんて頼んでた。 1人でも平気なのに。 てゆーか 慣れてるはずなのに―――。 きっと心のどこかで 誰かを求めてたのかも知れない…………