「…お願い」


「え…?」



あたしを横に寝かせると
雪原は再び優しくあたしを抱き締めた。


優しく、そして力強く……。




「ずっと傍にいて。
もう俺から離れていかないで」



雪原は掠れた声で言った。


あたしに
そんな事を言ったのは

熱のせいかもしれない。


あたしに甘えるのは

誰かと勘違いしてるから
かもしれない。




でもね?

あたしは、そんな雪原を
守りたいって思っちゃったんだよ…………