ある日の昼下がり。リアナは城の敷地内にある騎士の宿舎に来ていた。




「リック!」

「リアナ様」



そこの中庭で一心不乱に剣の素振りをする一人の騎士へ駆け寄った。




「剣の練習してたの?」

「はい」

「私邪魔しちゃった?」

「いいえ。丁度休憩にしようかと思っていた所です」

「そう!よかった!これ飲んでみて」

「これは?」

「色んな果物を入れたジュースなの。体にいいし、すごく美味しいよ!」

「ありがとうございます。頂きます」

「どうぞ召し上がれ」




ジュースを一口飲んでフェリックは驚いてリアナを見つめた。




「これは美味いですね。驚きました」

「でしょう?リックが気に入ってくれるように色々試してみたの」

「俺の為にですか?」

「勿論!」

「嬉しいです。ありがとうございます」




フェリックは美味しそうにリアナ特製ジュースを全て飲んだ。