電車の中も少し混んでいて、座ることができない。

「はぁ・・・はぁー・・・」

扉側の手すりに捕まり、呼吸を整える。

「・・・何しにきたんだろ」

思わず言葉になって出てしまった。


昨日のことを謝りたくて来たのに、お礼を言いたくて来たのに・・・

目が合った瞬間、逃げてしまった。


ますます、嫌われてしまうかもしれない。



けど、さっきの光景を見ていられなかった。

よくわからないけど、嫌だった。


・・・どうしたらいいんだろう?


わからない。