病院の外に出ると、空を見上げた。 確か、あそこら辺にー… 「…どうした?」 隣にいる大地くんも、空を見上げた。 「お母さんが入院してるのか?」 ううん、違うよ。 「え…じゃあ…」 あそこの病室にいるのは、私のー… 「…お姉ちゃんが、入院してる」 私の変わりに、もう何年も生死をさ迷っている。 いつ死ぬか、わからない。 いつ目が覚めるか、わからない。 そうなったのも、全部…全部… 私の、せいー…