「カレーライスです」

「は!?」


少女とテーブルに置かれた"何か"を、交互に見た。


ちょ…待てよ。
カレーライスっていうのは、ドロドロしてて…じゃがいもや人参…スパイスの香り…


「え…何かおかしいですか?」

不安そうな少女の表情。



おかしいですか?…だと?


「…」



どう見ても、おかしいだろ!?


このドロドロ、カレーのドロドロじゃねぇし!

丸々一個、焼きリンゴみたいなの入ってるし!!

スパイスの香りじゃなくて、甘ったるい蜂蜜の香りするし!!?


デザートかよ!!!


「…大丈夫ですか?」


大丈夫じゃねぇよ!




お前が!!