握りしめた拳には、地図が書かれた紙切れが入っていた。
マンションに着くと、残り少ないタバコを片手にベランダへ。
「はぁ…」
煙と一緒に、溜め息も。
クシャクシャになった紙切れを広げ、改めて地図を眺めた。
連絡先よりも先に、家まての地図を渡されたのなんか初めて。
てか、軽々しく自宅までの地図を渡すなっつーの。
悪用されたらどうするんだ。
今度会ったら、きちんと言わなきゃいけないなー…
って…
俺は、行くつもりでいるのか?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…