「ちゃんと飯作れよ」
スーパーで買い物を済ませると、さっきの公園まで送ってもらった。
「はい。ありがとうございました」
「どういたしまして」
私がお礼を言うと、大地くんは笑顔で返してくれた。
「…」
その笑顔がー…
「うまくできるといいな」
私の胸を締め付けた。
「…おい、聞いてんのか?」
どうしよう…
「まぁ、いい。早く帰って、料理の勉強でも…」
このまま帰ったら、もう大地くんと会えないかもしれない。
今日だって、会えたのは偶然なんだし。
私、大地くんのこと何も知らないし…
「こら!」
「!」
コツンと、おでこを叩かれた。