「おっと…」
自動ドアが開いたのと同時に、店の中に入ってくる人とぶつかってしまった。
「わり…大丈夫?」
入って来ようとした人物は、セーラー服姿で髪を2つで結んだ少女だった。
「…はい」
小さな声で返事をすると、少女は何事もなかったかのように店内に入って行った。
高校生?中学生?
どっちでもいいけど、最近の子は冷めた目をしてるなぁ…
一瞬だけ目が合ったとき、その少女の目には何も映ってないように見えた。
俺が仕事で疲れきってる時、以上だよー…
「大地くん、ちょっと…」
少女の後ろ姿を見てそんなことを考えていると、レジにいる店長が手招きして呼んでいる。