「…っ」

あー…もう。


「…帰って寝る」

せっかく忘れかけていたのに、また思い出させやがって。

「逃げるのか!?」

「うるさいよ。…疲れてるから、ほっといて」


背後からブーイングが聞こえるが、そんなのは無視。


「…」

あの少女がどうなったって、俺には関係のないことだ。

きっぱりと断ったし、もう関わることもない。


別れ際だって向こうは泣いてなかったし、傷ついた表情はしてたけど。


「…」



あぁ!もう!!


本当、帰って寝よう。