「ふぁぁ…ぁ」

行為が終わったらすぐに帰るつもりだったのに、朝になってしまった。


酒、あまり飲んでなかったのにな…疲れか?

帰ったら、もう一度寝よう。


眠たい目を無理に開け、自宅に向かって歩く。


「あ、大地くんじゃないか。おはよう」


ちょうど、コンビニ前を通りかかったとこで店長と会った。


「んん!?昨日と同じスーツじゃないか!もしかして、朝帰り?」

「…そう」

「うわぁ、最低。」

軽蔑した眼差しで見られる。

最低って…

「子供じゃないんだから。朝帰りぐらい、いいだろう」

「一昨日、幼気な子供の心を傷つけたくせに、自分は恋人でもない女を抱いてきたんだ」


「…うるさいよ。てか、断っただけじゃん」

「向こうは失恋のショックで、昨日は弁当買いに来なかったし」


「…」



「よっぽど、ヒドい断り方したんだね。あーあ…虐待を受けてるかもしれない子供を、さらに傷つけて…」


店長は、チクチクとイヤミったらしく言う。


「大人って最低だね」

「…あんたも、大人だろう」



何だよ…

昨日、弁当買いに来なかったのは俺のせいなのか?