自宅マンションから、歩いて数十分の所にコンビニがある。
なるべくタバコは切らしたくないから、必ずカートンで買うようにしている。
数日で、なくなってしまうことが多いがー…
「いらっしゃい…あ、大地くんじゃないか」
「店長、こんばんは」
その数日というのが短すぎるのか、店長と仲良くなってしまった。
「またタバコかい?」
「カートンで」
「吸いすぎじゃないか?身体に良くないよ」
「イライラ止めだよ」
「仕事大変だろうけど、身体も労ってあげなきゃ悲鳴をあげるよ」
「若いから大丈夫」
「30なんて、おっさんだよ」
「…」
「とりあえず、毎度あり」
店長とは、いつもこんなやり取りをしている。
身体を心配してくれてるわりには、あっという間にレジに通す。
マジで心配してくれてるなら、売らないよな…
「じゃ、店長また来るわ」
「はいよ」
タバコを片手に持ち、 店から出ようとした時だったー…