「俺は、子供の相手をしてる暇はない。運命の相手だか知らないけど、迷惑だから」

「…っ」


ヤバい…泣くかな?

でも、このぐらい言わなきゃ…

「…ごめんなさい…」


少女はペコッと頭を下げた。


「さ…失礼します…」


そして逃げ出すように、少女は去って行った。



「…はぁ」


なんか、罪悪感が残る。
泣かれなかったのが救い。
けど、これで良かったんだ。


仕事だけでも手一杯なのに、他人の面倒まで見てられるか。

しかも、相手はセーラー服を着た子供。

犯罪者には、なりたくない。



さぁ、明日も仕事だ。

早く帰って寝よう。