また、ワイシャツの裾を掴まれた。


「…」

一体、何をしたいんだ?


「あの…また、会えますか?」

「…」

会うも、会わないのも…
どうして会わなきゃいけないんだ?



「…名前は?」

「え?」

「君の名前」

「あ…紺堂 ユキです」

「じゃあ、ユキちゃん。Yシャツの裾、離してくれない?」

「あ!!すいません!」


後ろに引っ張られてたYシャツが離れた。



…はぁ。
きっぱり言うべきだよな。




ゆっくりと振り返ると、少女と向き合った。