「えっ…いや…」

驚きのあまり、言葉が出て来ない。


てか、子供に"運命の相手"とか言われても嬉しくない!!


「あのさ…」

ここは、きっぱりと言う…

「そうか!大地くんが運命の相手だったのか!!」


べき。…って!?


「大地くん…?」

「お嬢ちゃんが言った人の名前だよ」

いつの間にか、店長が話に入ってきていた。


「おい!店長!!」

ぐいっと店長の肩を引き、"何勝手なことを"と言わんばかりに睨みつけた。


「大地くんが話があるって!良かったね」


そんなことはおかまいなしに、また勝手なことを言った。


「店長!?いい加減に…」

俺は、きっぱり断ろうと思っていたのに!!
もう、付き合ってられない!


反論することを諦め、この場から逃げようとした時ー…


「この機会に、この子の家庭事情を探ってきてよ。もし、この子が虐待されてたら…明日には死んで…」


店長に無理やり腕を掴まれ、耳元で囁かれた。

「もしかしたら助けを求めているかもしれないのに…」

「…わかったよ!」



掴まれた腕を振り払い、チラッと少女を見た。



不安そうな目で、俺と店長のやり取りを見つめている。




…はぁ。