後ろに振り返ると、そこにいたのは少女だった。
驚いた表情で、俺と店長を交互に見ている。
「ユキちゃん、こんな時間にどこにー…って!!!」
「!」
少女は急に背を向け、走り出した。
「大地くん!!!追って!!!」
「は!?」
「いいから早く!!」
ドンっと背中を押され、少女の後を追った。
何で、こんな夜中に走らなきゃいけないんだー…
「…っと」
数十メートル走ったとこで、少女を捕まえた。
「はぁ…はぁ…」
久しぶりに走ったら、結構くるなー…
てか、なんでこいつは逃げるー…?
「おい…」
「ふっ…」
な…
泣いてる!!!??