平静を装うが、内心は心臓がドクンドクンとしている。

まさかなー・・・まさか・・・


恐る恐る、呼び鈴を押した。


ピンポーン・・・

静かで真っ暗な家からは、呼び鈴の音がよく響いて聞こえる。


「・・・出てこないわよ・・・」

「・・・」

おい・・・

もう一度、呼び鈴を押した。

ピンポーン・・・


「・・・」


何も応答がない。



「大地くん!警察に連絡した方がいいんじゃない!?」

「いや・・・ちゃんと確認してから・・・」

「確認ってどうやってするのよ!?電話も出ないし、家も真っ暗なのよ!!この様子だと本当にじ・・・」


今から、少女の姉が入院している病院に行って母親に知らせるかー・・・
それとも、やっぱ警察に連絡するべきなのか?

最悪の事態を考えてー・・・

いやいや、悪い方向に考えるな。


ドクンー ・・・


考えるな・・・








「・・・大地くん!店長!?」


幻聴か?こんなときにー・・・




って・・・



「ユキちゃん!!?」


え!?