柊の家に着くと、夜中に失礼かと思いながら呼び鈴を押した。
中からお母さんだと思われる人が出てきて、車からおぶってきた柊を渡した。

何度もお礼を言われ、軽く会釈をし柊の家から出た。


「はぁー」

車に乗ると思わず出てしまった、ため息。

なんか、本当に疲れた。

柊のこと、どうしよう?
酔っぱらってたから本人は覚えてないかもしれないがー・・・


「コンビニ寄って帰るか」

とりあえず、柊から何か言ってくるまで黙ってよう。
それがいい。


自分にそう言い聞かせ、車を走らせた。