「誤らないといけないのはあたしの方なのに…」

弥生の頬には涙が伝っている。


俺は静かに、そっと弥生の手に触れた。


「冷たっ
…弥生の手、冷たすぎだろ」


弥生の手は本当に冷たくて、小さな手が真っ赤になっていた。



「だって心が暖かいんだもん」


微笑みながら、弥生は俺の手を握る。



「…ばーか。」



俺、もっと弥生のこと知りたい。



このまま時間が止まってしまえばいいのに…