「帰ろうか…」

弥生を見つめて俺は笑って言った。

「うん…」



本気の恋なんて分からない。

何が本当なのか、どれが嘘なのかも。


もしかしたら全部が偽りだらけなのかもしれない。


失敗も嘘もただ、がむしゃらに歩くことしかできない俺たちは

なにを得て、どれを失うんだろう。







それから俺は弥生の家まで送るために一緒に帰った。


弥生の家はちょうどその公園の近くにあった住宅街だそうで、俺は弥生の家に着くまで楽しく話しながら帰った。