俺は今日、朝からついていない。
久々に早く起き、髪のセットをして、いつもより30分早く家を出た。
昨日キレイに掃除したチャリに乗って、俺はいつものルートで学校に向かう。
登校している最中、一日晴天だったはずの天気がいきなり雨に変わった。
気合入れてセットした髪も五分でグチャグチャだ。
傘を買ってコンビニから出ればチャリがない。
パクられたのも今年で今日を入れて三回目だ。
携帯を見れば充電がない。
俺は何もかもめんどくさくなり、このまま学校をサボろうとした時、コンビニの前を通ったのが親友の晋司だった。
晋司とは昔からのくされ縁。そこらのダチと比べたらこいつとの絆は遥かに強い。
「晋司!」
俺が呼ぶ声に気づいたのか、晋司がチャリを漕ぎながら再び、コンビニに戻ってくる。
「安輝!お前何してんの?」
「…チャリ、パクられた。」
「またかよ!?お前、ちゃんと鍵しろよ。鍵の意味ねえじゃん。
大体、お前はそういうところがいけないんだよ」
始まった。おせっかい晋司くんの始まりだ。
俺に何かあれば、こいつは母親みたいに俺に釘をさすんだ。
いつもは「はいはい」と晋司の説教を受け流すけれど、今日はそうはいかない。
久々に早く起き、髪のセットをして、いつもより30分早く家を出た。
昨日キレイに掃除したチャリに乗って、俺はいつものルートで学校に向かう。
登校している最中、一日晴天だったはずの天気がいきなり雨に変わった。
気合入れてセットした髪も五分でグチャグチャだ。
傘を買ってコンビニから出ればチャリがない。
パクられたのも今年で今日を入れて三回目だ。
携帯を見れば充電がない。
俺は何もかもめんどくさくなり、このまま学校をサボろうとした時、コンビニの前を通ったのが親友の晋司だった。
晋司とは昔からのくされ縁。そこらのダチと比べたらこいつとの絆は遥かに強い。
「晋司!」
俺が呼ぶ声に気づいたのか、晋司がチャリを漕ぎながら再び、コンビニに戻ってくる。
「安輝!お前何してんの?」
「…チャリ、パクられた。」
「またかよ!?お前、ちゃんと鍵しろよ。鍵の意味ねえじゃん。
大体、お前はそういうところがいけないんだよ」
始まった。おせっかい晋司くんの始まりだ。
俺に何かあれば、こいつは母親みたいに俺に釘をさすんだ。
いつもは「はいはい」と晋司の説教を受け流すけれど、今日はそうはいかない。