知らない男の人の声。
「おー!シュン!何してるんだー?」
「バイト!見りゃわかんだろ!今、休憩中」
先輩の知り合い?
足下しか見れないわたしから、黒い靴とタブリエだけ確認できる。
「おまえ、何時までバイト?
今、後輩と会ってさー、一緒メシ行くんだけど、おまえも来るか?」
先輩がわたしの肩にポンと手をおきながら、その人に言うと、
すごく視線を感じた。
顔をあげられないわたしは、またおじぎするだけ。
「あ!逢坂!
こいつ大学でゼミが一緒なんだ。
こいつも一緒でいいかな?」
なかなか顔をあげないわたしを
のぞきこもうとする先輩。
もう、だめ!
涙が出てるのバレちゃう!