「‥明日美?それ、砕きすぎじゃない?」 お母さんの声にハッとして、手を止める。 「え‥?」 ボールの中は 土台にするクッキーが山盛り。 「わぁ!‥ど、どうしよう‥」 無意識の行動に驚いて、おろおろしてるわたしに、 「あなた、大丈夫?ついに脳ミソ溶けた?」 お母さんの追い討ちの一声。 「ははは‥」 あながち間違いではないので、 笑って誤魔化すしかない。