「あー‥」



気まずそうに、うつ向く瞬さん。





わー、やっぱり迷惑かけちゃってたんだ?





「‥おまえが」


「ごめんなさい!お気に入りのパーカーでしたよね?
かっこいいし、高そうだし」

「え‥」


「それなのにわたし、お礼も持ってこないで、ほんと失礼ですよね!?」





「あっはっはっは‥」






え!?


また笑ってる?

しかもお腹抱えて大笑い?







「しゅ、瞬さん?」




「まー、そういうことにしておくか‥」



「え?」



瞬さんのぼそっとした声、聞き取れなかった。