「‥へー!じゃあ、あのカフェで働いて長いんですねー」
「推薦で大学早く決まったからなー」
「うらやましいです!
わたしも、何回か行ってたので接客してもらったかもしれませんね?」
「かもなー。でも俺、大体中にいるから」
初対面なのに他愛もない話をしていたら、
あっとゆう間に降りる駅。
「あ!降りなきゃ‥」
あたしの言葉に
瞬さんも一緒に降りてくれる。
「あの!合田さん!」
「シュンでいいよ」
「じゃあ、‥瞬さん!
何回も断ってしまって申し訳ないんですが‥」
やっぱり、おうちまで来てもらうのは悪いよね‥
「‥わかった!ちゃんとひとりで帰れるんだな?」
「はい!ほんと、お気持ちだけもらっておきます」
深々頭をさげてそう言うと、
瞬さんは、
「わかった、わかった!」
と、吹き出しながら言ってくれた。
「じゃー、これ持ってきな!」
瞬さんが紙袋を渡してくれる。
「なんですか?」
「うちの店のまかない。
あんたの分も、店長作ってくれたからさ」
「えー!ありがとうございます!」
うれしー!
「じゃ」
「あ、はい!ありがとうございました!」