そもそも仮病なのに、
どうごまかせばいいの?



困って、シュンさんを見ると、うんうんと頷いている。



「じゃー、うちの店のバックルームで休んでけば?」



言い終わるか終わらないかで、ぐいっと腕をつかまれた。



よろっと体がよろめく。



「いいのか?シュン」


「大丈夫、大丈夫!店長そーゆーの分かってくれるタイプだし」



「じゃー、それが一番いいかもね」



彼女さんが言い終わる前に、


わたしは、手を引かれていた。