「てゆーか、この子、具合悪そう」


ぱさ!


目の前が黒く覆われる。



え?
何かかぶせられた?



「え?逢坂、大丈夫?」


先輩が、心配してくれる。



「顔も赤いし、涙目だし、熱でもあるんじゃね?」


その人が言うと、

「ほんとだ!大変!」


どーしよ、どーしよと先輩と彼女さんが騒いでる中、


ちらっと、シュンと呼ばれた人の顔を見上げると


何も言わず、ぽんっと優しく頭をたたかれた。



目が、「何も言うな」と言ってる。


ごまかしてくれた?




「そーだ!よかったら、うち来る?近いし、休んでいきなよ」




彼女さんが、閃いた顔で聞いてくれる。



「え!いえいえ、大丈夫です!」



顔の前で手をぶんぶん降りながら答える。



どーしよ、感じ悪いかな。。



「逢坂、ほんと遠慮するなよ。おまえんち近くないだろ?」



「いえいえ!遠慮なんかしてないです~」



わーどうしよう~‥