修二は一歌は話を変えてくれたことにほっとした。


この子はまだまだだ。


ここでばらしたら、全ての計画は流れるだろう。


そうしたら、新しい子を探せばいいだけだが、それは勿体ない。


せめて、今日の予定だけは乗り切らないと。


今日の予定を上手く遂行出来れば、彼女の考えは間違いなく変わるだろう。


かつて、自分が生まれ変われたように。


修二はそう考えながら、車を走らせた。


ここ最近、自分で運転することはそうなかったので、道順を間違えないかだけが心配だったが、どうやら平気そうだ。


目的地は少し遠くに見える。