あの頃はまだ、彼女は二十歳で、頬の膨らみが幼さを感じさせた。 だが、身体は平均体重を遥かに下回っている細さだった。 それでも無理に痩せているわけではないらしく、骨が浮いたような肉付きではなかった。 繊細で儚げ。 まるで天使が舞い降りたようだ、とメルヘンチックな思考が修二の脳内を取り巻いた。 あれから七年。 彼女は更に美しくなり、天使から女神へと変貌を遂げた――……。