ガサガサガサ…



雅「南ー見つかった?」



南「ううん、こっちはないよー。」



小声で詮索する雅幸と南。



最初の階で雅幸から意見が出た。


まとまって詮索するよりは二手に別れたほうが危険度は低くなるわけじゃないが、まとまって鬼に見付かるのはもっと危険だということで、二手に別れることにしたのだ。




かれこれ2〜3時間は経過し、3階まで探し終えているが、未だに缶は見付かる気配がない。



この建物は5階で最後みたいだ。



それに、鬼の気配が全くないのだ。



この建物には、まるで俺たちしかいないような感じだった。