ヨ「あぁそれは…簡単なこと。いわゆる"死ぬ"と同じこと…いや…最早、死ぬも同然だな。」



突然ヨンの口調が変わった。



雅「ッ…お…お前、何言ってんだ!!そんなふざけたゲームがあるわけないだろ!!何が死ぬだ…」




いつも穏便な雅幸が、こんなにも怒る姿を初めて見た。




雅幸が怒るのも無理はないが昔、雅幸の父は雅幸が小さい頃に病気で亡くなっている。




普段は何も無かったかのように過ごしているみたいだが、実際は心に深い傷を負っている。




それから、"死"というものに恐怖を覚えたらしい。




雅「簡単に死ぬとか言うな!」



ヨ「フッ…こんな楽しいゲーム、普通の世界にはないだろ。もがきながら苦しむ姿を見るのが1番好きだよ」




冷たい笑いをしながら、俺と目が合った。




俺は目を逸らそうとしたが、逸らすことが出来なかった。




何かに縛りつけられているような感覚に襲われた。