1年生の教室と2年生の教室は階が違うから
学校に入って階段の所で
渚とはお別れ。



「ぢゃね、実穂先輩♪」


笑顔で手を振ってくる渚。


まだ、
バイバイしたくないよ……


でも、そんなの
ワガママすぎだから


「ぅん……またね」



そう言って
あたしは渚から目を逸らした。



「実穂先輩?」



「……?」



すると渚があたしを呼んだ。
その声に
あたしは振り向いた。




渚はニコッと笑う。




「俺、すげー先輩が好き!」



「……っ////」