パンを食べ終わって廊下を歩いていると渚に会った。


「あ、渚ぁ!」


あたしの心は
パッと明るくなった。


ずっとずっと
寂しかったんだよ?

渚にあたしの気持ちは
伝わってるかな?



あたしの声に渚が振り返った。



しかし



――――プイッ。


なぜか目を逸らされた。



え…………


なぎ……さ?




「渚」



もう一度、渚を呼ぶけど
やっぱり振り向かない。




「神藤くぅーん」


「渚くん」




違う女の子たちが
渚を呼んだ。


その子達には

渚はちゃんと
愛想よく微笑んだんだ。