「実穂先輩ーっ♪」 そう言って、あたしの後ろから抱き締める男の子は “神藤 渚”。 「な…渚……///」 その男の子の彼女は あたし、“咲原 実穂”。 彼氏なんて 生まれて初めてだから 毎日 緊張しちゃうんだ…。 「先輩、手ぇ繋ごう?」 「あ……ぅん」 あたしの返事に 渚が手を握ってくれる。 その手は すごく温かくて落ち着く。 大好き。 大好きだよ、渚……。